宮崎・延岡の足元から考える地震防災

本日、「のべおか未来の会」主催の講演会で、京都大学名誉教授・尾池和夫先生の「地震と噴火と津波―そのリスクと恩恵」のお手伝いをしました。
講演は大変、興味深かったです。
特に、宮崎県や延岡市の“足元”を地質や地形から読み解くお話は面白かったです。
尾池先生によると、宮崎県は、フィリピン海プレートが沈み込む南海トラフ・日向灘に近く、地下では日常的に小さな地震が起きています。一方で、県内は地域によって地質や地盤の性質が大きく異なり、同じ地震でも「どこに住んでいるか」で揺れ方が変わるとのことでした。
延岡でも、山地など比較的硬い地盤の地域と、川沿いや低地、昔、海や川だった場所などでは、揺れやすさや液状化の可能性が異なります。先生からは、現在の地図だけではなく、明治時代の地図や昔の地名を見ると、その土地がかつて川・湿地・海だったのかを知る手掛かりになる…と。
また、宮崎周辺では日向灘の地震が繰り返し発生してきた歴史があり、南海トラフだけを見るのではなく、日向灘から南海トラフ、琉球海溝へ続く複雑なプレート境界全体を見ることが重要との説明も印象に残りました。
南海トラフ巨大地震については、過去の地震の繰り返しや地殻変動、地震活動など、さまざまなデータから研究が続けられていることも紹介されました。ただし、地震の発生日時を正確に予測できるわけではありません。だからこそ先生は、「いつ来るか」を恐れるより、「来ても命を守れる備えをしておくこと」の大切さを強調されていました。
自分の住む地域は揺れやすいのか。
津波や液状化の可能性はどうか。
昔、その土地はどんな地形だったのか。
こうしたことを知ることも立派な防災です。
宮崎・延岡の地形を知り、地震を正しく理解し、日頃から備える。
身近な地域を改めて見つめ直す、大変興味深い講演でした。



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